よくある質問

当院で使用している鍼は、０．２４ｍｍまでの非常に細い鍼を使用していますので、刺した時の痛みはほとんどありません。痛みの感受性には個人差はありますが、寝不足や疲労が激しい時などは神経が過敏になったりもします。ゆっくりと苦痛なく治療を進めていきますので、ご安心下さい。「お灸」はフワッとするぐらいの温かさで、もちろん火傷の痕は残りません。どちらも大変心地のよいものです。小さなお子様でも何の抵抗もなく治療をうけておられます。また、完全滅菌の使い捨ての鍼を使用し、鍼よる感染症の心配がない様、衛生管理には特に気を配っています。

当院の治療は、脈の変化を確認しながら、患者様の状態に合わせて治療加減を見極めていますので、どのような患者様にも合わせていける施術を行えます。（オーダーメード）お身体の状態を診ることなく鍼を行うと、身体の状態と治療とが合致せず、症状の改善が見られなかったり、誤治反応が出て身体に負担がかかり悪化して、『鍼が合わない』と誤認識してしまわれるのです。どうぞ正しい認識を持って、安心して治療を受けて下さい。

病の深さや進行度、潜在的治癒力の大小、などによってとても治療の効果が違ってきます。治療の頻度が同じでも、治療効果や治癒経過に個人差が出て来ます。慢性疾患や難病であるほど、病や治療に対する患者様の正しい理解と治療に臨む姿勢が根本治療への鍵となってきます。

慢性化している凝りの所は硬結と言って筋肉が収縮してものすごく硬く、少し奥に鍼を進めていくと石ころの様なカツンとした音がします。自覚的には痛みもない場合が多く、硬さの認識もほとんど分からないくらいです。いわゆる『寝ている凝り』。これを鍼で刺激をすると、寝た子が起きて不活性だった凝りが活性化され、凝りが取れやすい状況になります。一見、痛みが増強した様に思いますが、これは一時的に過敏になっている状態で、循環が良くなって治療効果が出てくるので、しばらくしたら治まってきます。もし痛みがきつければ次回治療の量や刺激を調整するのでおっしゃって下さい。良い方向にいってる状態なのでご安心下さい。この様な場合の時は、ムリに動かさず安静にして、痛みの部分にお灸をしたり、温かいお風呂で温めたりすると軽減していきます。慢性症状を改善していく為には、奥の凝りの芯にあるジンタンの凝りをしっかりと緩めていくと、つらい症状が本当に楽になっていきますので、らっきょの皮を一枚一枚剥がす様に、身体のコリも少しずつ鍼で緩めて、つらい症状を治癒に導いて行きましょう。

内出血は身体が悪いものを外へ排出しようとする自然な反応です。個人差や体質、その時の体調にもよりますが、早ければ２～３日で自然に消えて行きますのでご安心ください。

お身体の状態を診察させて頂いた時の状態によって、その方の治療ペースが判断出来ます。症状が軽度で、ある程度治癒力のある方は１週間に１回程度、慢性的に疲労が蓄積されて、お身体の負担が重度によるもので、治癒力の低い方は１週間に２回程度が理想です。状態の治癒経過によって治療ペースにも違いが出て来ますので、こちらからその都度アドバイスさせて頂きます。症状が改善した後も定期的に治療を重ねていく事により、疲れが取れやすくなる、風邪を引きにくくなる、気力・体力の充実など・・・嬉しいお言葉を頂いております。

痛みなどの症状が出ている部位だけを診るのではなく、体全体を診てそのバランスを調整する治療です。症状が軽い場合は、痛みの出ている部分だけを治療すれば良くなりますが、症状が慢性的になり複雑化する程、体の中のバランスが崩れ、免疫力が低下している状態になっている為、全体の治療も必要になってきます。経絡治療では、まず脈などを診て、今この体がどのような状態か、どのようにバランスが崩れているのかを把握し、手や足のツボに鍼をし、全身状態を整えていきます。そして、実際に痛みなどの反応の出ている部位にも鍼をし、硬結を緩めることで、その部分の血流を改善させます。経絡治療では、このように全体と局所の治療を組み合わせて行うことによって、頑固な痛み、コリ、痺れなどやその他のさまざまな不定愁訴に対応していくことが可能です。

筋肉の硬さには4段階あります。患者さんそれぞれの体の状態、又は部位によって、この硬さのレベルはさまざまです。例えば健康な人の筋肉を生肉とします。最初は皆子供の時は体が柔らかくて筋肉の状態は生肉のように健康的ですが、徐々に年を重ね、さまざまな負担が体にかかると、その部位は血流が悪くなり、筋肉が硬くなっていきます。これがいわゆる『コリ』と言われるものです。このコリは最初は白玉団子様から始まり、進行していくとゴム粘土、干し肉と変化していきます。干し肉までの状態になると、筋肉はすっかり血流が悪くなり干からびて、潤いがなくなっていて、一見骨と間違える程の硬さになってしまいます。鍼灸の効果とは、硬い筋肉に鍼をすることで、局所にザーっと血流が集まってきて循環が改善し、柔らかく健康な筋肉に戻るようにすることです。しかし、白玉団子、ゴム粘土を生肉に戻すのに比べ、干し肉を生肉に戻すのはそう簡単ではなく、時間がかかります。それは何年も、何十年もかけてそのように干からびてしまっているからです。しかし、根気強く治療を続けることで、干し肉からゴム粘土、白玉、生肉へと徐々に筋肉の状態を改善させ、それに伴い痛みやこり感、痺れなどの症状も改善させることが可能です。

顔に鍼をすることによって、血流を改善し、皮膚の再生が促進されます。これにより、シワやたるみ、シミやくすみ、むくみや乾燥などの改善が期待されます。
また、ストレスによって凝り固まった表情筋を緩めるので、表情もより明るく豊かになり、若々しさを保つことに繋がります。さらに、顔にはたくさんのツボがあるので、頭痛や眼精疲労、鼻炎、顎関節症、ニキビなどのトラブルなどにも対処できるというメリットもあります。もちろん、顔だけでなく、頭や肩、頚にも施術を行い、コリを改善させることは、美容効果を高めることに非常に重要です。さらに、全身状態、つまり内臓の働きを整える為の根本治療を取り入れ、体の中から健康にしていくことで、より美容効果が高まります。というのは、実は、内的な不調のサインとして、顔のトラブルとして現れてくることが多いからです。

顔面部は非常に毛細血管が多く、体の他の部位に比べると内出血が出やすい部位です。ですから、比較的細い鍼を使用し、細心の注意を払って治療を行いますが、その時の体の状態や血管の弾力性、又は服薬状況などによっては、個人差もありますが、内出血が出る場合もあります。もし内出血が出ても、それは出してしまった方が良い古い血ですので、心配しないで下さい。数日で又すぐに血管に吸収されて消えますのでご安心下さい。内出血の場合は今日は触らず、明日以降は少しマッサージしたり、温めたりした方が早く消えます。しかし見える部分なので、気になるという場合は、ファンデーションとコンシーラーで隠せますので大丈夫です。

［内出血が起こりやすい人］
以下のような方は、内出血しやすいとされています。

•遺伝などで生まれつきアザができやすい方
•糖尿病、高血圧、高脂血症などの病気や加齢、喫煙などで血流が悪化している方 病気により血液をサラサラにする薬を服用している方
• 疲労、ストレス、無理なダイエットなどで胃腸の機能が低下している方

東洋医学的には内出血は身体が悪いものを外に排出しようとする自然な反応ですので、むしろ良い事ともいえる訳なんです。個人差や体質、その時の体調にもよりますが、早ければ２～３日、長くても約２～３週間で自然と消えていきますのでご心配しないで下さい。

患部の表面にびわの葉を当て、その上から棒状のもぐさ温灸で全身の気血の流れを良くしていく療法です。びわの葉には主な成分として、アミグダリン(ビタミンＢ１７)が多く含まれていて、この成分を温灸にて身体に吸収させる事により免疫力を高め、様々な病気の改善に効果を発揮します。

・もぐさ温灸でツボを刺激し、血行促進を促し、治癒力を増大(体液循環の促進)
・温圧効果による熱の浸透で、コリや痛みを和らげます(筋肉の柔軟化)
・心地よい刺激、感覚は痛みが身体の歪みを解消し(操体効果)、悪血を浮かせ除去します(血液浄化作用)
・もぐさの特殊な力である免疫力向上、副交感神経の活性化により、自律神経機能の正常化
・胃腸の働きを良くする(内臓諸機関の正常化)

大抵の場合は大丈夫ですが、気になる方はその旨をお伝え下さい。加減をしながら施術させて頂きます。

私達の身体には「経絡」と呼ばれる目に見えない道筋が全身を巡っています。経絡は身体の表面や内臓に繋がっていて、その中には「気」と「血」が流れていると言われています。東洋医学では、経絡を流れる気血が滞りなく流れている時は健康であり、逆に気の停滞や血の停滞が起こると病が発生すると考えています。体質、症状、状態によって経絡の反応を捉え、滞っている経絡の流れを改善していく事で、本来の健康を取り戻し、不調を改善していきます。東洋医学を習得した鍼灸師だからこそわかる、自然治癒力を最大限に引き出し、不要なものが滞らず、流れの良い健康な体を維持することを目的としています。

鍼灸施術においては脈診を行い、お身体の状態を細やかに確認しながら適格な証を立てて治療を行っていきます。鍼一本で経絡の調整を行う事が可能であり、体質を少しずつ改善へと導くお手伝いへと繋がっていきます。マッサージで気血の巡りを良くしておく事で経絡の調整が行いやすいメリットはありますが、状態においては根本治療が行える鍼灸治療が良い場合が多いです。