妊娠前 → 妊娠中 → 出産 → 産後と女性の一生に寄り添う鍼灸ケア 女性の身体は、妊娠・出産という大きな変化の中で、気(エネルギー)と血(栄養)のバランスが絶えず揺れ動きます。 鍼灸は、この「気血の巡り」を整えることで、妊娠しやすい身体づくりから、妊娠中・出産・産後の回復までをやさしく支えます。

産前・産後ケア

妊娠前― 不妊ケアと体質づくり ―

東洋医学では、「子宮は血の海」といわれ、血の巡りと温かさが妊娠力に深く関わると考えます。
鍼灸で「腎(生命エネルギー)」「肝(血の巡り)」「脾(栄養を運ぶ)」の働きを整えることで、冷え・ホルモンバランス・自律神経を調え、授かりやすい身体づくりを行います。

妊娠初期〜中期 ― つわりや不調の予防 ―

妊娠が成立すると、母体の血液は胎児へ多く注がれ、「血虚」や「気滞」の状態になりやすくなります。
そのため、つわり・むくみ・腰痛・不眠・情緒不安定などの症状が現れやすくなります。
鍼灸では、やさしい刺激で自律神経を整え、気血の巡りをなめらかにすることで、つわりの軽減や安定した妊娠期を過ごすサポートをします。

妊娠後期 ― 逆子の予防・出産準備 ―

お腹が大きくなり、気血の流れが滞りやすくなるこの時期。
骨盤内の血流を整え、赤ちゃんが自然に頭を下げやすい環境をつくる「逆子ケア」も鍼灸の得意分野です。
同時に、気の流れを整えることで呼吸が深まり、穏やかで自然なお産を迎える準備にもなります。

出産 ― 気と血が入れ替わる瞬間 ―

出産はまさに“生命の扉をひらく”大仕事。
東洋医学では「気血が開き、陰陽が入れ替わる」とされ、エネルギーを大きく消耗します。
深い呼吸とともに「気」の流れを整えることが、自然で穏やかな出産につながります。
鍼灸によるリラックスケアは、緊張をやわらげ、出産のエネルギーを支える力にもなります。

産後 ― 回復と再生のために ―

出産後は「血を失い、気を損なう」ため、「気血両虚」の状態。
疲れやすい、冷え、むくみ、情緒不安定、母乳トラブル、抜け毛、尿漏れ、などが起こりやすくなります。

子育て ― 小児鍼(刺さない鍼) ―

刺さない専用の鍼を使い、皮膚をやさしく刺激することで、お子さまの自律神経や体調を整えます。成長途中のお子さまは、環境の変化や体調の揺らぎを受けやすく、「病気ではないけれど、なんとなく不調」という状態がよく見られます。小児鍼は痛みがほとんどなく、0歳のお子さまから安心して受けていただけます。夜泣き・かんしゃく・便秘・風邪をひきやすいなど、お子さま特有の不調におすすめです。


鍼灸は、やさしい刺激で血流を促し、ホルモンや自律神経を整え、回復力を高めるサポートを行います。母として、またひとりの女性として健やかに過ごせるよう、心と身体に寄り添います。鍼灸は、一時的な症状をとるだけでなく、**生命の流れを支える「循環の医学」**です。妊娠を望む時期から、出産・育児へと続く女性の人生の流れを通して、その時々の身体の変化に寄り添いながら、未来の健康と穏やかな母性を育みます。